今回のトウモロコシのヒミツ スイートコーン(甘味種)のヒミツにせまります。 トウモロコシのうち、スイートコーンと呼ばれる 生食用の若どりトウモロコシだけが、特別に甘みがある作物です。 トウモロコシもそのままならしておき、その粒がタネになる時には、 すっかり甘さもないですよね。 そんな甘いスイートコーン。 実は光合成と栄養の蓄え方に特徴があるのです。 一般的に光合成をするとデンプンをつくることは、 小学校の理科の時間に習ったと思います。 この光合成で作られた栄養はトウモロコシの場合だけ、 デンプンにならずに等のまま、トウモロコシの粒に栄養が 送りこまれます。 その糖分が粒(正確には胚乳)に集まり、デンプンに変化する前に 食べているから、とっても甘いスイートコーンとなるわけです。 トウモロコシの甘さを決定づけるには、3つのタイプの遺伝子によります。
su、se、sh2の3タイプがあり、 もともとはsuタイプの甘味種が甘さを作りました。 スクロースと言うショ糖をつくります。 日本にトウモロコシがやってきたときは、この品種が スイートコーンの定番でした。 その後、seタイプの高甘味種があり、 これはマルトースと言う麦芽糖をつくり、 スイートコーンの甘さでもちょっと風味が異なります。 そして、現在の主流品種ではsh2の強甘味種。 これは粒の中にデンプン質が少なく、スクロース中心に 糖分いっぱいの粒をつくり上げます。 最後まで育ててみると、粒はタネ?と思えないような しわっぽいものに育つんですよね。 これらの3タイプの遺伝子を巧みにからませて、 現在のスイートコーンはより甘いものが育てられています。
甘さ遺伝子で一杯甘く育てたスイートコーンでも 収穫したその瞬間から甘さの供給は断たれて、 呼吸での消費やデンプン変化で甘みが失われていきます。 トウモロコシはなるべく、採りたての状態で食べていただければ より甘さは際立ちます。 購入してからでも、時間をおかずにすぐに茹で上げて食べてくださいね。 次回はポップ種(爆裂種)のヒミツにせまります。
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